› 自然の恵み › 知らざあ言って聞かせやしょう

2009年09月22日

知らざあ言って聞かせやしょう

知らざあ言って聞かせやしょう

浦川歌舞伎が公演されます。
日時:平成21年9月26日(土)17:00開場 18:00開演
場所:旧浦川中学校体育館(浜松市佐久間町浦川)
入場料:無料
問合せ:浜松市佐久間地域自治センター 地域振興課 (TEL 053-966-0001)



知らざあ言って聞かせやしょう。

浜の真砂と五右衛門が、歌に残せし盗人の、
種は尽きねえ七里ヶ浜、
その白浪の夜働き、

以前を言やあ江ノ島で、年季勤めの稚児ヶ淵、
江戸の百味講の蒔銭を、当てに小皿の一文字、
百が二百と賽銭の、くすね銭せえだんだんに、
悪事はのぼる上の宮、

岩本院で講中の、枕捜しも度重なり、
お手長講と札付きに、とうとう島を追い出され、
それから若衆の美人局、

ここやかしこの寺島で、小耳に聞いた祖父さんの、
似ぬ声色で小ゆすりかたり、
名せえ由縁の弁天小僧菊之助たあ、俺がことだ。


♪ 問われて名乗るもおこがましいが、産まれは遠州浜松在、
十四の年から親に放れ、身の生業も白浪の沖を越えたる夜働き、
盗みはすれど非道はせず、
人に情を掛川から金谷をかけて宿々で、
義賊と噂高札に廻る配附の盥越し、危ねえその身の境界も最早四十に、
人間の定めはわずか五十年、六十余州に隠れのねえ
賊徒の首領日本駄右衛門。



 さてその次は江の島の岩本院の児あがり、
ふだん着慣れし振袖から髷も島田に由井ヶ浜、
打ち込む浪にしっぽりと女に化けた美人局、

油断のならぬ小娘も小袋坂に身の破れ、
悪い浮名も竜の口土の牢へも二度三度、
だんだん越える鳥居数

八幡様の氏子にて鎌倉無宿と肩書も、
島に育ってその名さえ、
弁天小僧菊之助。



Posted by 木タロウ at 23:31│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
知らざあ言って聞かせやしょう
    コメント(0)