› 自然の恵み › 古里の民話 › 今年も戻ってきました

2009年04月22日

今年も戻ってきました



”むかし、むかし この大洞山には 小さな滝壷があって 小さな鯉が棲んでいたんだって。
その鯉は 早く大きくなりたくて 大洞山の仙人にお願いしました。
すると、鯉は日増しに大きくなって 今度は その滝つぼでは自由に泳ぎまわることも 
ままならないほどに なってしまったんだって。

そこで 鯉は 断崖絶壁の滝の上に見える空を見上げて 
あの空なら 好きなように泳ぐことが出来るんじゃないかと 考えたんだって。
鯉は その滝を泳いで登り 空まで行こうとしましたが 
途中で落ちてしまい なかなか登れません。
それでも 鯉はあきらめずに 毎日、毎日がんばっていました。

すると 丁度21日目の朝 大洞山の仙人が現れて 
「そんなに行きたいのなら 行かせてあげよう」と 望みをかなえてくれました。

今でも 5月のお節句が近づくと その鯉は 大勢の家族を連れてきて 
皐月の空をうれしそうに泳いでいるんだって。(童話)

今年も戻ってきました
元気におよいでいる鯉



今年も戻ってきました
これは 水窪町竜戸の「ふれあい橋」を およぐ鯉のぼり
(水窪民俗資料館付近)


同じカテゴリー(古里の民話)の記事
善住寺の猫
善住寺の猫(2013-04-01 21:50)

蛇ケ淵
蛇ケ淵(2011-08-10 00:19)

みさくぼの民話
みさくぼの民話(2010-06-27 14:22)

民話の郷さくま
民話の郷さくま(2008-07-26 23:45)

しっぺい太郎
しっぺい太郎(2008-05-25 20:25)


この記事へのコメント
素敵なお話です。
ほくえんCAFEに寄稿して下さい。
待っています。
Posted by misaku_55 at 2009年04月24日 20:53
有難うございます。
Posted by 木タロウ at 2009年04月26日 00:52
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
今年も戻ってきました
    コメント(2)