2008年07月26日
民話の郷さくま

むかしの子供は 狸は木の葉っぱを頭に載せて 化けることが出来ると信じていました。
天竜区佐久間町の浦川の町から 山道を登ったところに吉沢という素敵な集落がありました。
昔、々 吉沢の金蔵さんという 祭りの好きな男が 浦川の町まで買い物に出かけての帰り 吉沢の家、家が見え始める村はずれまで戻ってきました。
と、祭囃子が聞こえ 林の中を見ると みこしを担いだり笛を吹いたり それは賑やかでした。金蔵さんは浮かれて一緒になって祭りを楽しみました。
すっかり疲れて道端でうとうと居眠りをしてしまいました。
村人が ちょうちんやたいまつを持って探しに来てくれて 狸にだまされたことに気がつきました。
何日かして 金蔵さんは山で薪拾いをしていました。すると「今夜、祭りだでヨ。遊びに来てくりょ」と若い男が名も告げずに行ってしまいました。
「さては、こないだの 狸だな。」と林へ行ってみました。すると 祭りの最中でした。
金蔵さんは楽しそうに踊り ころあいを見て ボスらしい狸の目の前に隠し持っていた鏡を差し出しました。鏡に驚いてにらむと 鏡の中でもにらんでいます。怖くなって 木の葉っぱを放り出し 逃げ出しました。それを見たほかの狸もかなぐり捨てて一緒に逃げていってしまいました。
それからは 村人が狸にだまされることはなくなりました。とさ。

佐久間町には 数多くの民話が伝えられています。
それからは 村人が狸にだまされることはなくなりました。とさ。

佐久間町には 数多くの民話が伝えられています。
Posted by 木タロウ at 23:45│Comments(0)
│古里の民話