› 自然の恵み › 北条峠の地蔵様2007年09月22日
北条峠の地蔵様
ずっと 昔のことで どのくらい昔か 定かではないが 飛騨の国では 日照りが続きひえも粟も干からびて 困りかえっていました。
そま吉は「わしゃ、遠州へ行って 木こりになる。」村を出た そま吉は ここ 北条峠（ほうじとうげ）で おのを振って 木を伐っておりました。そま吉は大変な働き者で 村人の評判もすごく良かった。
と、そこへ 通りかかった山賊に腰に付けていた巾着袋を目につけられ 斧で抵抗するすきも無く 殺されてしまいました。
そま吉は 国の両親に送るため せっせと働いて 稼いだ金は肌身離さず 持ち歩いていたのでした。
村人は そま吉のなきがらを ねんごろに弔い 飛騨の親元に届け 殺された近くには お地蔵様を建て供養をしました。
それから 大分経って このお地蔵様に お参りすると お金持ちになれるという うわさが広まり 今でもおまいりする人で にぎわっているということです。
ちょうど そのお地蔵さまの前に「佐久間民俗文化伝承館」が有ります。移築されたむかしの民家で 地そば，きび団子、とじくり、などが販売され、そばのし体験などを 行っています。
「こんな 山の中にお店を出しても、人っ子一人来ないだろうという人もありましたが、お地蔵様のご利益でしょうか、大変繁盛しています。」とのことでした。
９月２９日（土） 北条峠観月会 ：於 佐久間民俗文化伝承館（北条峠の蕎麦屋さん）
北条峠過去記事４．１２
Posted by 木タロウ at 10:06│Comments(0)
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