2016年02月08日
清龍寺
そうだ、お寺の鐘を早く鳴らしてしまえ!
ある日、宗一郎は修身の授業をさぼって学校の裏山へ逃げ込みました。
木の上に登り空を眺めていると、おなかがグーと鳴りました。
育ち盛りの宗一郎です。とうとう、目の前がクラクラするほど腹がすいてきました。
「腹が減っているのは俺だけではねえ筈だ。それならみんなで飯を食えばいいんだ。」
宗一郎は、そっと清龍寺の境内へ忍び込みました。
そして、鐘楼に登ると、まだ正午にもなっていないのに、いきなり鐘を打ち鳴らしたのでした。
宗一郎は、素知らぬ顔をして家に戻りました。
当時は寺の鐘が時計の代わりでしたから、すでに母親の みかは、昼ごはんの用意を終えていました。
宗一郎は、まんまと飯にありつくことができたのです。
ホンダの創業者本田宗一郎氏の逸話(本田宗一郎ものづくり伝承館)
本田宗一郎ものづくり伝承館
Posted by 木タロウ at 20:24│Comments(0)
│木のぬくもり展